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脳梗塞・心筋梗塞

脳梗塞や心筋梗塞は突然に起こり、命が奪われることもある恐ろしい病気で、たとえ助かっても後遺症が残ったりすることもあります。
日本の脳梗塞・心筋梗塞の発症率も、最近、増加の一途を辿っています。
そして、糖尿病の人はそうでない人の2~3倍の可能性があり、脳梗塞になった人の約半数、心筋梗塞になった人の約3分の1に糖尿病がみられます。
なぜ、糖尿病の人がなりやすいかというと、どちらも動脈硬化のために血流が止まって起こる病気であり、糖尿病はその動脈硬化の進行を早める恐れがあるからです。
動脈硬化が進むと血管中の血流が狭まって、血栓(=血液の固まり)ができやすくなります。
その血栓によって血流がせき止められると、その先の細胞は酸素や栄養不足で間もなく死に至る…それが「梗塞」です。
脳や心臓の細胞は再生せず、梗塞で死んでしまった細胞の働きは復活しないので、そのために後遺症が残ってしまいます。
では、なぜ糖尿病になると動脈硬化が起きやすいのでしょう?
動脈硬化が進む大きな原因は、動脈の内膜の部分にコレステロールが大量に取り込まれてしまうからです。
血液中では、水に溶ける蛋白質が(水に溶けない)コレステロールを包んで「リポ蛋白」となっています。
血糖値が高い時、このリポ蛋白が酸化されたり、ブドウ糖が結合したりして変化します。
そのリポ蛋白が血管の内膜に蓄積されプラークという塊を作り、そのために、糖尿病があるとコレステロールがそれほど高くなくても、動脈硬化が進行するのです。
脳梗塞・心筋梗塞の発作の時には次のような症状が現れますので、このときには迷わず早急に救急車を呼ぶことが大事です。
「脳梗塞」は、「手足の麻痺」「舌のもつれ」「めまい」「意識障害」などで、時間とともに症状が深刻になります。
「心筋梗塞」は、「激しい胸痛」「呼吸がしにくい」「顔面蒼白」「冷や汗」「手足が冷たくなる」「ニトログリセリンが効かない」 などです。
この場合も、手遅れにならないように、注意が必要です。
脳梗塞や心筋梗塞の発作が起こる前に、脳や心臓の血流の悪化を示す症状(=発作のサイン)が現れることがありますので、その場合は早めに詳しい検査を受けてください。
脳梗塞や心筋梗塞が起こらないためには、動脈硬化の進行を防ぐことがもっとも大切です。
動脈硬化は老化とともに誰でも進行しますが、その進行を早める要因がわかっているときには、それを1つずつ解消していくようにしましょう。
毎日の生活の中でも、気温の変化・タバコ・お酒・ストレスに注意し、定期検診をこまめに受けるなど、発作や進行を抑える予防対策をとるようにしましょう。