ストレス

日本は今、社会構造の急な変化が続いています。
昨日と今日の劇的な変化も、日常茶飯事で、それは人々にとって、非常に強い精神的ストレスとなります。
それは誰しも同じなのですが、こと糖尿病の人はストレスによって、いろいろな影響があるので要注意です。
例えば、「ストレスで血糖値が高くなる」「ストレス解消のための過食で、血糖コントロールが乱れる」「ストレスが原因でうつになる」などです。
また、「QOL障害によるストレス」というのもあります。
(QOL:quality of life=クオリティー・オブ・ライフ。生活の質、生活の満足度、幸福度。)
糖尿病と診断されたとき、すぐに受け入れられる人は少なく、ほとんどの人が、落ち込んだり怒ったり否定したりする方が多いものです。
しかし、時間の経過とともに冷静になり、やがて自分が糖尿病であることを認め、治療に取り組むようになります。
「食べたいのに食べられない」「定期的な通院」「薬物療法をしている場合の低血糖」「合併症がある場合の症状」などがQOL障害です。
それを克服するには、怒りや否認などを経た後にあきらめて、あきらめきった上で「では、どうすればよいか」と考え直すことが大切です。
それが「糖尿病を受容する」ということです。
また、「うつによる糖尿病」というのもあります。
うつの状態では、空腹時血糖値が正常な人でも食後血糖値が高くなりやすいことや、血糖変動が正常でも血中インスリン濃度が高いことがわかりました。
これらのことから、うつによって血糖値が上がる原因は、インスリン抵抗性にあることがわかりました。
うつから糖尿病になった人の多くが、血中インスリン濃度が高い「高インスリン血症」の状態です。
このようなケースでは、インスリンの量は十分あるのですから、うつの治療を進めることが先決で、うつが治ると血糖値も正常範囲に戻ります。